手にする度にゾクとします。
ベルルッティの靴。
店の方曰く、紳士用を女の方が買い求めるケースも良くありますよ。とのこと。
隆盛時代のオーナーは女性なのだと。
履くまでもなく (ええ、履きませんとも) 、艶めかしく、妖気立ち込め、
中世の欧羅巴に降り立った感覚に。
こんな靴を履く御仁は、マニュキュアをした爪で肩の埃を弾くのでしょう。
有るんですな。知らない世界。
余人の知らぬ迷宮の曲がり角のほら、その奥に。
今、書きながら、短編「特別料理」を思い出しましたよ。スタンリー・エリン。
酔える嗜み。
いくらあっても苦ではないですね。
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